
ECモールへの出店を検討する際、Amazon・ 楽天 ・Yahoo!ショッピングのどれに出店するべきか悩む人も多いのではないでしょうか。今回は3つのECモールの違いについて、ユーザー目線から見るメリットなども交えて詳しく紹介します。
ちなみに出店時に気になる手数料や商品管理・発送の方法、サポート体制の比較については別の記事で紹介します。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングのそれぞれの特徴
Amazon・ 楽天 ・Yahoo!はいずれも大手のECモールですが、その利用層や特徴には違いがあります。出店する際には、自社商品のターゲット層が多く利用しているかが重要なポイントとなります。まずは3社の利用層の違いを知り、自社商品のターゲットにより近い層が利用しているのはどこなのかをチェックする必要があるでしょう。
利用者数

利用者の数では、Amazonと楽天が拮抗しています。2020年はAmazonがトップでしたが、2021年には 楽天が前年から数を大きく伸ばしてトップの座についています。また楽天は女性客の全年齢層でもっとも利用者が多く、男性では18~34歳の若年層でAmazonの利用が多いという分析結果が出ています。
参考ページ:Nielsen(https://www.netratings.co.jp/news_release/2021/06/Newsrelease20210615.html)
年齢層

Amazonは、どの年齢層の男女においても根強い人気があります。なかでも男性は商品名やブランド名で検索をする傾向があります。
楽天は男女とも35歳以上のユーザーが多く、特に買い物自体を楽しむ女性のユーザーが多いようです。ターゲットの年齢層が高い場合には楽天が魅力的です。
Yahoo!は男女比でいうと女性の利用が多く、年齢層は楽天よりも低い20〜30代が主流。また男女ともシニア層の利用が増加中です。
Yahoo!ショッピングはPayPayが使える

市場規模ではAmazonと楽天にやや引けをとるYahoo!ですが、他にはない特徴として、PayPayの決済が使用できます。
2019年にはYahoo!ショッピングの上位ショップという位置づけで、PayPay利用者向けのプレミアムモール「PayPayモール」がオープンし、高い基準を満たした店舗だけが出店できるようになっています。PayPayモールに出店するとYahoo!ショッピングでも検索できるうえ、検索で上位表示されるメリットがあります。PayPay利用層の取り込みが見込めるので、特に若年層がターゲットである場合は期待できるでしょう。
ユーザー目線での比較
ユーザーはどんな視点でECモールを選んでいるのでしょうか。ここでは各モールの「ユーザー目線でのメリット・デメリット」を紹介していきます。
Amazon

<メリット>
商品検索や価格比較がしやすく、最安値を探しやすい。また送料や納期が分かりやすい。最短で当日配送が可能なため、急ぎのときにも便利。返品・交換について、Amazonは窓口がひとつなので手続きがスムーズ。またプライム会員になれば送料無料に。
<デメリット>
ポイントが貯まりづらい。マーケットプレイス出店店舗のサービスや商品の質にばらつきがある。口コミ・評価の信頼性の低さへの不安。
楽天

<メリット>
ポイントが貯まりやすく、最大ポイント40〜50倍もの高倍率キャンペーンが実施されることも。出店店舗の管理が徹底されているため安心感が高い。お取り寄せグルメが充実しているのもポイント。
<デメリット>
商品ページが店舗ごとに作成されているので価格や送料の比較がしづらい。それに伴い、送料や納期が出店店舗により異なる。
Yahoo!ショッピング

<メリット>
出店店舗数が多く価格競争が起きやすいほか、ショップ側の出店費用も無料のため他のサイトより安価になりやすい。PayPayアカウントの連携でPayPayボーナスが貯まる。PayPayアカウントと連携し、通常のTポイントと「PayPayボーナス」などの、ポイントのW取りも可能。
<デメリット>
店舗出店の垣根が低く、個人でも出店できる。そのため信頼性が低いショップがある。
各モールの特色まとめ
3つのモールについて、ユーザー視点でのメリットをまとめると、このようになります。
| Amazon | 楽天 | Yahoo!ショッピング |
| 商品を探しやすい 価格比較がしやすい 急ぎの注文の時に使いやすい | ポイントがたまりやすい 出店店舗の管理により 安心して買い物ができる | 価格が安価になりやすい PayPayの決済が利用できる |
ECモールへの出店を考える際、ユーザー側から見た使いやすさなどもチェックしておくとよいでしょう。サイトの見やすさや購入のしやすさ、ポイント制度やセールなどを確認するのも、ECモール選びの参考になります。
ポイントシステム
3社とも、商品を購入するとポイントがつくシステムがあります。詳しく見ていきましょう。
| Amazon | 楽天 | Yahoo!ショッピング |
| 対象商品を購入した場合にポイントがつく Amazon Mastercardで買い物をすると、どの商品を購入しても一定のポイントが付与 | 商品を購入するとポイントがつく 会員ステータスのランクアップにより還元率を引き上げ 楽天カード、楽天モバイル、楽天でんきなどの利用で還元率がアップ | 商品を購入するとTポイントがつく Yahoo! JAPAN IDとPayPayアカウントの連携時、PayPayボーナスがつく |
「楽天カード」など、各社とも自社ブランドのクレジットカードが用意されています。カードを利用したショピングにはポイントアップなどの優遇特典が付いていることが多く、ユーザーを引き付ける要素となるでしょう。
セール・キャンペーン
3社とも多くのキャンペーンを開催しており、毎月の定期的なセールと、年に数回の大規模セールが開催される点は共通しています。 楽天での店舗独自のセールや、 Yahoo!でのPayPayに特化したセールなど、特徴がある各モールのキャンペーン内容を見て、自社商品の販売促進へとつなげていきましょう。
| Amazon | 楽天 | Yahoo!ショッピング |
| 毎月定期的に開催されるタイムセール祭り 7月のプライムセール 11月のブラックフライデー 11月のサイバーマンデー | 毎月のお買い物マラソン 毎月「5と0のつく日」のセール 毎月1日に「楽天ワンダフルデー」 毎月18日「ご愛顧感謝デー」 年に4回の楽天スーパーセール 店舗独自のセール | 毎月開催の 「5のつく日キャンペーン」「ゾロ目の日クーポン」 毎年11月にPayPayに特化した「超PayPay祭」 |
・Amazonでは豊富に売上を伸ばすチャンスがあります。ただしタイムセール祭りに参加するには、大口出品者であり、高評価を得ているなど一定の要件が満たされる必要があります。プライムセールは中小規模の販売事業者の支援を目的としているもので、事前にパネルディスカッションが実施されるようです。
・楽天でも多くのセールが用意され、なかでも「楽天スーパーセール」は人気が高く、多くの集客が見込めます。割引アイテムは事前申請し、審査に通過する必要があります。また、店舗が独自にセールを開催することもできます。
・Yahoo!ショッピングで行われる「超PayPay祭」は、期間中PayPayで支払うことによりPayPayボーナスが通常時よりも多く付与されるキャンペーンです。 セール期間中のポイントアップは出店者が2.5%~14%ほどの資金を任意で負担しますが、集客や売上の増加が期待できるでしょう。


